荼枳尼天
更新日: 2010年08月18日 18:40:12
名称 | 荼枳尼天 |
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ふりがな | だきにてん |
別称 | 荼吉尼天 白辰狐王菩薩(びゃくしんこおうぼさつ) 貴狐天王(きこてんのう) ダーキニー 豊川荼枳尼眞天 |
神格 | 天部 |
御神徳 | 五穀豊穣、商売繁盛、殖産興業、家系繁栄、学業成就、所願成就 |
神仏習合 | 稲荷神 お稲荷さん |
名前はサンスクリット語のダーキニーより由来し、「見て食う」の意味。古代インド神話では、最高神シヴァの妻カーリーの侍女とされる。最初はインドの一部族カールバース族が信仰していた素朴な地母神・農業神だったが、アーリア族に征服されてからは性欲の女神となり、時を経て最後には人肉を食らうヒンドゥー教の夜叉(鬼神)となった。
仏教では、大日如来の力によって悪神から善神へと変化していく。経典『大日経大日経疏』によれば、荼枳尼天は寿命が尽きる半年前の人間を捕まえては心臓を取り出し食っていたという。そこで大日如来は大黒天に退治を命じた。大黒天は「お前たちが人を食うなら、おれはお前たちを食おう」と荼枳尼天を飲み込んでしまう。驚愕した荼枳尼天は心を入れ替え、以後、仏法に帰依し善神となったとのこと。
日本に入ってくると、稲荷信仰と習合した。これはインド神話のダーキニーはジャッカルに乗っているのだが、中国や日本にはジャッカルがいないため狐(=稲荷神の眷属)と同一視されたことによる。また、ダーキニーの初期イメージである「地母神・農耕神」や「性欲の女神(美女となって男を惑わす中国の“九尾の狐(妖狐)”を髣髴させる)」も影響したのではないかという説も存在する。なお、元々が悪神だったので祀り方を誤ると怒りを買い、祟りがあるとも考えられた。
荼枳尼天のパワースポット |
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